ご自宅等の不動産を活用して資金を確保する方法として、注目されている「リースバック」と「リバースモーゲージ」について、汐留プロパティでは、検討されている方にはご理解いただいた上で、お客様のご状況にはどちらが適切かしっかりコンサルティング致します。
リースバックとは?
リースバックは自宅を売っても住み続けられるサービスです。ご自宅等を売却することにより資金をお手元にするとともに、その後は賃貸の形でお家賃をお支払い頂くことで、そのままお住い続けて頂けるサービスです。 従来は法人向けのサービスとして一部活用される場面もありましたが、一般個人のお客様を対象にサービスを提供する企業が出てきたためここ数年で知名度が上がりつつある注目されるサービスの一つです。不動産の「売却」と「賃貸」を組み合わせた一般的な不動産のお取引が基本となりますのでシンプルな仕組みですが、売却先=その後の大家さん となる点がある意味で画期的と言えるのではないでしょうか。
リバースモーゲージとは?
リバースモーゲージはご自宅を担保として金融機関等に提供し、担保の資産価値に応じて設定される「融資上限額」まで定期的にもしくは随時に金融機関等から融資を受けることができるサービスです。一般的には、ご所有者様がご逝去された後、土地建物を売却して一括返済に充てる形となります。仕組み自体は1980年台から存在しており、少子高齢化・財政赤字・年金制度の見直しなどからシニア層の生活資金の確保の方法として期待されて登場しました。自治体もしくは金融機関がシニア向けに提供しているサービスですが比較的制約が多いという側面もあるため、期待だけに終わらぬようにご自身に適用できるかを前もって調べておく必要があります。
リースバックとリバースモーゲージの違い
リースバック
売却と賃貸の組合せた不動産のお取引
リースバックは自宅を売却後そのまま賃貸借する不動産取引です。
仕組み | 不動産売却後、賃借する |
---|---|
借入 | なし |
所有権 | 移転する |
担保 | 不要 |
特徴 | ・売却して、賃借に変更 ・適用条件が柔軟で、活用しやすい |
リバースモーゲージ
自宅を担保に融資を受ける金融商品
リバースモーゲージは自宅を担保として提供し融資を受ける金融サービスです
仕組み | 不動産を担保に、年金の形で受け取る |
---|---|
借入 | あり |
所有権 | 移転しない |
担保 | 必要 |
特徴 | ・売却を前提とする ・資金使途に制約が設けれている |
リースバックは「売却」と「賃貸」を組合せた不動産取引です。リースバックはご自宅等を売却しますのでの所有権が買い取った不動産会社等に移転する事になります。所有権が移ることで売却より資金を一括で受け取ることが可能です。その後は「定期建物賃貸借契約」という賃貸契約を結ぶことで賃貸として住み続ける事が可能です。
リバースモーゲージは自宅を担保とした「融資」をベースとした金融商品です。リバースモーゲージは所有権が移転しませんがご自宅を担保として提供して、融資を受けることになります。融資である以上いずれ返済することになりますが、基本としては所有者が亡くなられたあと、担保を売却した資金が返済に充てられます。賃貸の期間は金利分の支払のみなので、支払う現金は少なくなりますが、借入枠の大小との兼ね合いで判断することになります。
リースバックとリバースモーゲージのメリットとデメリット
リースバックのメリットはサービスを利用できる不動産の幅が広いことです。個人が所有している戸建やマンションのお部屋(区分)でご活用頂けるだけではなく、法人様が所有している工場や事務所、駐車場や一棟ビルなど、幅広い不動産でサービスを活用できます。また売却で得た資金の用途に制約がないため、住宅ローンの残債を返済、ご家族の学費、相続税の納税資金、リフォームの資金、事業の運転資金等、ご希望の用途に活用できることも大きなメリットです。
リバースモーゲージのメリットは、サービスの利用している期間は借入れの元本の返済は必要なく、利息の支払いのみを行えば良いため、心理的な面やキャッシュフローとしては比較的負担が軽いという点が挙げられます。また、サービスを提供している主体が銀行等の金融機関や自治体であり信頼感があることもメリットの一つです。
リースバックのデメリットの一つに、自宅を売却することにより自宅の所有権がリースバック事業者にいま時点で移転することが挙げられます。ですので、所有権を今時点で手放したくない方は選択しにくい可能性があります。(注:リバースモーゲージも、借入を返済しなければ、将来的には所有権は移転する形になります。)一方で、売却により所有権が移転すると同時に、資金を一括で受け取ることが出来るというメリットもありますので、天秤にかけて検討する形になります。また対象と出来る不動産の幅はリースバックの方が広いとはいえ、建物の管理上の観点等からすべてのご自宅をリースバックできるわけではありませんので、サービス提供会社に自宅をリースバックできるかを事前に確認しておくことが必要です。
リバースモーゲージのデメリットとして、資金の使途が生活費やリフォーム等に限られること、物件の制約が比較的多いこと、同居人・相続人の状況によって適用できないケースがあることが挙げられます。具体的には、「年齢が55才前後以上であること」や「お子様と同居されている場合には利用不可」となるケースや、「ご自宅所有者の推定相続人の全員の同意が必要」などです。
その他、対象とできる不動産は基本としてはお住まいになっているご自宅が対象となります。また評価額の最低金額が定められている場合も多いのが一般的です。従来ではマンションの一室(区分)を対象とできない傾向がありましたが、最近は対象とできる商品が増えつつあります。リバースモーゲージの場合、「適用できる地域」が都市圏に限定されるなど、地域による制約が厳しい場合が多い傾向にあります。
リースバック一括査定のお申込みはこちら
リースバックをご興味をお持ちの方は、リースバックに関する詳しい情報や一括査定の仕組みやお申込みまでの流れなど、掲載していますので、ご覧ください
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